「今度は、連邦準備制度理事会(FRB)の金の紐を縛る」トランプの無限の歯

ドナルド・トランプ米大統領が連邦準備制度(FRB)の非常貸出権限を阻止する計画だと、英紙テレグラフが20日(以下現地時間)報じた。

FRBはこのFRBの緊急融資権限を停止させ、バイデン次期政権の財務省が、FRBから資金の支援を受けることができないようにして、バイデン次期大統領が約束した州・地方政府の救済も不可能にしようとしているものである。

前例のない措置だ。

トランプ政権の先制攻撃で、米財務省とFRBの間の通常の協力関係が壊れることになった。特に冬場に入り、新型コロナウイルス感染症(コロナ19)再拡散が深刻な様相を呈しており、これにより財政需要が急増する中、トランプの電撃的な措置が出た。

報道によると、スティーブムヌシン財務長官は、FRBに、FRB法13条項に基づく9つの大恐慌権限のうち、5つは延長しないと明らかにした。

このようにすると、今年の年末企業、地方政府、米国の非金融経済部門であるメインストリートの政府資金融資が中断される。

FRBはエコノミスト出身で、今は進歩性向のピーターソン国際経済研究所(PIIE)研究委員であるデビッド・ウィルコックスは「(財務省の措置に対する)最も確実な解釈は、トランプ政権がドアを抜けながら経済回復を可能な弱体化させようとしているということだ」と批判した。退任を控えてトランプが故意に米経済回復にブレーキをかけてバイデン政権に負担を与えようとしているということだ。

ウィルコックスは「現状は非常に弱い」とし「状況が揺れ、本当に南(下方)に駆け上がると、これは非常に大きな損傷を与える段階であったものであることが確認されるだろう」と憂慮した。

彼は「ムヌシン長官は、本当に必要とされるときのセーフティネットを蹴っ片付け人物として歴史に記録されるだろう」と警告した。

財務省は、FRBの資金力を締め付ける別の措置も下した。

ジェローム・パウエルFRBは議長に、3月の議会の措置として放出された資金のうち、まだ使用していない4540億ドルも返却することを要求した。

FRBはこのお金をもとに、通貨乗数に応じて4兆5450億ドルの融資能力を確保しているが、このお金を返却すると、融資余力は消える。

共和党が掌握した上院が追加対応を拒否した場合バイデン政権はトランプ政権当時に比べて資金を支出する余力が大きく減ることになる。

約2500億ドル程度が、FRBに残り、融資能力は2兆5000億ドル水準に減ることになる。

エバーコアISIのクリシュナ求める財務省の措置が「昨年春の市場機能の回復に多大な成功を収めた企業の信用プログラムを終了することになるだろう」と憂慮した。求めるこのプログラムが市場の回復を可能にしただけでなく、「以後安全弁で動作して、市場の信用条件をしっかりと支えてくれた、間接的に株式市場も浮揚した」と指摘した。

クレディ・ライトダウンズのエドワード・ハリソンは、米国経済の基本シナリオは「二重低迷(ダブルディップ)」であり、米国経済は財政の崖に直面していると警告した。

一方、追加景気刺激策が出ない中、米経済には、いくつかの方面で時限爆弾が待っている。

来月26日以降には、連邦政府の失業補助プロラムの期限が終わって失業者約1200万人が路上にナ座るかもしれないされた。